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ヤングセミナーレポート


第14回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 藤髙滉大 (東京大学大学院修士1年) 少し肌寒く、秋の訪れが感じられた10月8日、第14回ヤングセミナーが開催されました。 今回のセミナーでは、チャップリンの映画『街の灯』を題材にディスカッションを行いました。今年度の人間塾の芸術鑑賞では、『街の灯』を原作としたバレエを鑑賞する予定です。その事前学習として、塾生たちは映画を鑑賞し、それぞれの感想や考えを語り合いました。 この作品の主人公は、チャップリンが演じる「リトル・トランプ」です。貧しく、放浪者のような暮らしを送るトランプは、ひょんなことから自分を裕福な紳士だと思い込んだ、盲目の花売り娘と出会います。そして貧しい生活をしている彼女のために、不器用ながらもお金を工面しようと奔走します。 ラストシーンに注目! 特に議論が盛り上がったのは、映画のラストシーンについてです。この作品の結末は、「幸せな終わり方」とも、「少し切ない終わり方」とも受け取ることができます。塾生たちはその場面を改めて見返しながら、登場人物の表情や秘められた思いを読み取り、それぞれの解釈について話し合いました。.
4 日前


第13回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 岩元美樹 (津田塾大学3年) 9月26日、第13回ヤングセミナーが開催されました。塾生と修了生が一堂に会する「拡大セミナー」は7月以来、久しぶりの開催となりました。近頃の雨続きの中でも、塾生と修了生が集まり、近況や将来について率直に語り合う充実した時間となりました。 選択を振り返って 今回のセミナーでは、「進路の自己決定・行動計画(Choice)」をテーマに、ディスカッションが行われました。初めに「自分で選ぶ」とは何か、そしてその選択の基準は何かについてそれぞれの思いを話しました。修了生の先輩方からは、就職した当時のことや現在働くうえで感じていること、さらには今後の展望についてお話がありました。一方塾生からは、近い将来に待ち受ける就職活動について語る者もいました。話し合いの中で特に印象に残ったのは、直感や何気ない思いを大切にするという考え方です。企業での成長や、求められていることにどれだけ応えられるかについて悩んでいると話した塾生に対し、「楽しそうだな」「なんか良さそうだな」という感覚を大切にしてもいいという言葉がありました
10月1日


第12回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 藤髙滉大 (東京大学大学院修士1年) 9月10日、夏休み明け初めてのセミナーが開催されました。今回は、新渡戸稲造の著書「武士道」の一部をもとに、教育や仕事における、金銭では計ることのできない価値について考えました。 久しぶりのセミナー 「武士道」によると、かつての武士たちは、金儲けや蓄財を卑しいものとみなしていました。経済について口にすることは下品とされ、むしろ金銭の価値に疎いことさえ、育ちのよさの証とされていました。また、武士道では贅沢を避け、克己の精神を養うために倹約や節制が美徳とされました。武士は金銭や財産ではなく、自らを律する生き方を重んじていたのです。 克己や品格を重んじる価値観は、武士の教育にも表れていました。当時の教育では、知識を増やすだけでなく、品格を高め、学んだことを判断や実務に生かすことが重視されていました。そのような教育を担う教師の仕事は、神聖なものだと考えられていました。教師の役割は、知識を教えるだけでなく、教え子の品格や魂を育て、人生の師となることだったのです。しかし、品格や魂がどれほど育ったかを、具体
9月15日


第11回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 岩元美樹 (津田塾大学3年) 8月6日、第11回ヤングセミナーが開催されました。人間塾カレッジを二日後に控えたこの日は、セミナー前半を、準備のための時間として設けていただきました。 セミナー後半では、仲野塾長ご自身の経験をもとに、「人生をどのように見つめるか」についてお話がありました。セミナーでこの内容について話されたきっかけは、ある塾生が最近、「何のために生きているのか、人生の意味とは何か」について改めて考えたというお話を受けて、塾長がセミナーで自らの体験を語られたのです。 マイクテスト中 仲野塾長は、大学生時代にフィリピンのスラムでのボランティア活動に熱心に取り組んでおられました。その後はインドのマザー・テレサのもとで活動することを夢見て、英語を学ぶためにアメリカに渡られました。しかし気がつけば博士号を取得し、大学教授を経て人間塾を創設するに至りました。一方で、悩んでいる人を助けたい、人が幸せに、そしてその人らしく生きるための手助けがしたいという想いは、今も変わらないと言います。大学生の時にはスラムの子どもたちがその対象で
8月14日


第10回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 森瑛一郎 (慶応義塾大学大学院修士1年) 去る7月25日、第10回ヤングセミナーが開催されました。当日は修了生の方たちと議論を交わしながら、休憩時間には塾生の保護者や人間塾の会員の方から頂戴したお菓子を頂きながら、終始和やかな雰囲気に包まれていました。 美味しかったです! 今回のテーマは、「Identity」でした。日本語では自己同一性と訳されますが、これは単に変化しない自分らしさを指しているわけではありません。我々は日々悩み、迷いながら、自らの価値観を変容させていきます。そのような変化のプロセスや葛藤を積み重ねていった軌跡こそが、自分を自分たらしめる「Identity」になるのです。このことについて学びを深めるため、仲野塾長はいくつかの問いを我々に投げかけました。 Identityとは 特に議論が盛り上がったのは、「今のあなたという存在をつくった出来事は?」という問いです。小学生のときの失敗談を語る者もいれば、大好きなものと出会った原体験を語る者もいました。しかし、ほとんどの人が口を揃えて言ったのは「人間塾との出会い」でした。
7月30日


第9回ヤングセミナーレポート
人間塾第12期生 佐々木果音 (国際基督教大学大学院) 去る7月9日、第9回ヤングセミナーが開催されました。今回は、課題図書であるパウロ・コエーリョ著『アルケミスト』を題材に、塾生それぞれが作品から受け取ったメッセージや印象について自由に意見を交わしました。 心を開いて 『アルケミスト』は、「自分だけの宝物」を探し求める羊飼いの青年サンチャゴの旅を描いた物語です。人生の目的や夢を追い続けることの意味を、寓話的な語り口で問いかける作品として、世界中で読み継がれています。 はじめに仲野塾長から、「作品の印象を一言で表すとしたら何ですか」と問いかけがあり、塾生からは「人生」「運命」「自分自身の解放」といったさまざまな言葉が挙げられました。この背景には、人間塾で日々学んでいることや大切にしている価値観と重なる部分が多いという実感があったように思われます。コエーリョの描く世界観は広く、多層的であり、人を歴史の構成員として、また宇宙とのつながりのなかで捉えている点に特徴があります。物語のなかで何度も登場する「宇宙の言葉」は、言語や文化の違いを超えて
7月17日


第8回ヤングセミナーレポート
人間塾第13期生 馬部壮太良 (国際基督教大学4年) 去る6月27日、第8回セミナーが開催されました。在塾生と修了生が一堂に会する「拡大セミナー」も今回で3回目となりました。世代を超えて胸の内の思いを分かち合う場として、早くも定着しつつあります。 久しぶりに会う修了生たち 今回も前回に引き続き、「内的対話・自己理解の深化(Internal dialogue)」というテーマが掲げられました。参加者は、「手放した考えは?」「失いたくないものは?」「あなたは何のために生きたい?」「あなたの魂が喜ぶことは?」という4つの問いに向き合い、それぞれの内面にある価値観を分かち合いました。参加者からは、今もなお肩書に囚われてしまう葛藤や、下積み時代の経験、一貫性にこだわらない道を選んだ経験などが分かち合われました。さらには、「意味は後になってわかる」「目に見えないものこそ大切である」といった、それぞれの人生の中で生じてきた価値観や意味のある経験にも話は及び、多様な視点が交わされました。 なかでも印象に残ったのは、家庭を持たれたことを機に、仕事への向き合い方が変わ
7月2日


第7回ヤングセミナーレポート
人間塾第15期生 夏目朋空 (明治大学4年) 去る6月11日、第7回ヤングセミナーが開催されました。今回は、年に二回お習字のご指導をいただいている書家の髙橋珠翠先生をお招きし、今年度初の書道研修が行われました。髙橋先生は、人間塾の漢字のロゴを書いて下さった方でもあります。 15期生である私は人間塾で初めて参加する書道研修となり、10年ぶりに筆を握る緊張感とともに、どこかワクワクした気持ちで半紙と向き合いました。今回は例年の研修内容とは異なり、各塾生が、自分の「座右の銘」を用意して臨みました。 真剣に取り組む これまで私が経験してきた書道は「お手本に従い、決められた通りに丁寧に書く」ものでした。しかし今回は、「好きな言葉を自由な書き方で書きましょう」という髙橋先生のお言葉のもと、自己表現としての芸術的な書道を体験することができました。 私は「一期一会」という四字熟語を選び、半紙という限られた空間にいかに自分を表現できるかを意識して筆を運びました。最初は今まで通り楷書で書いていましたが、お手本通りでは自分が表現できていないと感じ、半紙を横長に使
6月18日


第6回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 若林秀 (立教大学3年) 5月30日早朝、壺井専務理事のお父様であられる岡田好平様が、香川県・小豆島にて永眠されました。長年、人間塾を物心両面からご支援くださいました。ここに謹んでお知らせ申し上げるとともに、塾生一同、心より哀悼の意を表します。 物理はお任せあれ 去る6月4日の第6回ヤングセミナーでは、産経新聞から抜粋した記事を参考に、「教養的表現力」について考えました。教養的表現力とは、学際性(多分野にまたがった専門的・教養的知見)を活用して自身の知性や独創性、人間性を表現することであり、西洋における教養の本質でもあります。しかし、日本における教養に対する認識は「教養的知識の多さ」のみで留まっており、「教養的表現」にまで至っていないと言われています。 講演会の準備 この表現力を養うためには、表面的な知識をなぞるだけでなく、それらの知識の背景にある歴史や政治、宗教、民族性といった観点も踏まえながら総合的に考えていくことが必要です。このお話を受けて、私はこれまでの自分を振り返りました。私は中高生の頃、歴史や政治といった社会系の科
6月10日


第5回ヤングセミナーレポート
人間塾第12期生 佐々木果音 (国際基督教大学大学院) 去る5月23日、第5回ヤングセミナーが開催されました。在塾生と修了生が共に参加し、議論を交わす土曜日開催の拡大セミナーとしては、今回が2回目です。 ひと息つく時間 今回は、前回説明された「人間塾での学びが導く6つのサイクル」のうち、3つ目の「内的対話・自己理解の深化(Internal dialogue)」が取りあげられました。参加者は、「今いちばん大切にしていること」「最近心が動いた出来事」について考え、それぞれの思いを共有しました。努力が報われた経験や、映画を通して得た気づきを語る人、苦しさを抱えながらも前に進もうとする人もおり、内容は実にさまざまでした。 なかでも印象に残ったのは、ある修了生のお話です。その方はデザインの分野で働くなかで、再現性や商業性、言語化を求められる一方で、彫刻家であるご兄弟との対話を通じて、直感や感覚、心で味わうことの大切さを思い出したそうです。良いと感じるものを必ずしもすべて言葉に置き換える必要はなく、感覚的なものと言語化との間を往復することを心がけている、と
5月30日


第4回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 藤髙滉大 (東京大学大学院修士1年) 心地よい風が吹き、初夏の訪れを感じさせる5月12日。第4回ヤングセミナーが開催されました。 楽しみなお習字研修 今回は、アメリカの心理学者であるジョン・D・クランボルツが提唱した「キャリア理論」について学びました。彼が人々のキャリア(これは職業に限らず人生そのものを指します)を調査した結果、なんと生涯におけるキャリアの8割が「偶然の出来事」によって左右されていることが判明しました。ここでの偶然の出来事とは、予期せぬ人との出会いや、意図せず与えられた役職、転勤など、自分が思い描いた未来予想図にはなかった出来事を指しています。これは、キャリアというものが綿密な計画通りに実現されるわけではないことを示しています。 キャリアは偶然によって作られていくという事実をもとに、彼は、偶然を引き寄せる要因や、出会った偶然をチャンスに変えるためにどのような能力が重要になるかを論じています。具体的には、「好奇心」「継続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」の5つが、偶然の出会いに向き合う上で重要になると言います。 チ
5月19日


江戸観音巡り 第三日目レポート
人間塾第15期生 夏目朋空 (明治大学4年) 5月4日、江戸三十三観音巡り研修は最終日を迎えました。事前の雨予報から一転して太陽が顔を出す佳き日となり、塾生は1日目、2日目の疲れが残りながらも、最後まで歩き切る覚悟を持って巡拝開始地点の品川駅を出発しました。 午前中は高野山東京別院、道往寺、魚籃寺、済海寺を巡拝しました。初日から観音様の前で般若心経をお唱えし続けてきたため、最終日には皆の声がぴったりと揃い、より深く観音様と向き合うことができました。 観音様と向き合う 昼食後は東京タワーに向かって歩みを進め、増上寺、金地院を巡拝しました。増上寺では、観音様に参拝した後、宝物展示室を見学しました。台徳院殿霊廟模型や狩野一信の五百羅漢図など、当時の最高技術で作られた作品に触れ、過去の人々との繋がりを感じました。巡拝の終了地点は銀座でした。その理由は、人間塾のお習字研修の講師としてお世話になっている高橋珠翠先生の書展に足を運ぶためでした。 エネルギー充電中 今回、三日間で参拝した十六の観音様は、お姿や周囲の空間が全て異なり、それぞれの個性を感じました。私
5月12日


江戸観音巡り 第ニ日目レポート
人間塾第14期生 若林秀 (立教大学3年) 2026年5月3日、江戸三十三観音巡りは二日目を迎えました。この日は観音寺、瀧泉寺、品川寺、一心寺の計四ヶ寺を参拝をさせていただきました。観音寺ではご住職から、特攻隊と観音寺の深い関係のお話を皮切りに、人とのご縁と平穏な日常の尊さについてご法話をしていただきました。 貴重なご法話 陸海軍特別攻撃隊 (特攻隊)と観音寺の関係は、約70年前に特攻平和観音が観音寺へ遷座されたことに由来しています。特攻隊の英魂を祀るこの観音像は、お寺を開山された太田和尚と特攻隊の命名者である清水光美元海軍中将との間に生まれた不思議なご縁によって、観音寺に安置されるに至りました。私はこのお話を通して、仲野塾長が頻繁におっしゃっている「ご縁というのは私たちの予想もしなかった場所で繋がる」という言葉の意味を改めて実感しました。 身を清める またご住職は、先日テレビで見たウクライナからの避難民の言葉に深く心を打たれたそうです。それは、『日本に来て一番感動した事は、夜寝て起きたら朝になっていたことです。』という言葉でした。私はこのお話を
5月9日


江戸観音巡り 第一日目レポート
人間塾第14期生 岩元美樹 (津田塾大学3年) 5月2日、麗らかな陽気の中、江戸観音巡り研修の初日を迎えました。この研修では、江戸三十三観音霊場と呼ばれる都内の寺院を徒歩で巡ります。今年度は三日間で計十六ヶ寺を訪れ、初日は文京区を中心に定泉寺、浄心寺、大円寺、圓乗寺、護国寺、金乗院を訪れました。 暑さにも負けず 二番目に訪れた浄心寺では、ご住職のお話を通して「いのち」について改めて考える機会をいただきました。ご先祖様を二十代遡ると、二百万人以上ものいのちにつながるそうです。私たちは当たり前のように日々を過ごしていますが、その背景には数えきれないほどのご先祖様の存在があります。今ここに生きていることへの感謝や、ご先祖様に思いを馳せる時間の大切さを改めて実感したお話でした。 浄心寺にて また今回の観音巡りでは、同期の若林君とともにリーダーを務め、行程の計画から当日の進行まで、多くの役割を担わせていただきました。これまで私は何かの役割を任せていただいた時、最後までやり切りたいという思いから一人で抱え込んでしまうことがありました。 リーダー頑張ります
5月8日
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