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ヤングセミナーレポート


第5回ヤングセミナーレポート
人間塾第12期生 佐々木果音 (国際基督教大学大学院) 去る5月23日、第5回ヤングセミナーが開催されました。在塾生と修了生が共に参加し、議論を交わす土曜日開催の拡大セミナーとしては、今回が2回目です。 ひと息つく時間 今回は、前回説明された「人間塾での学びが導く6つのサイクル」のうち、3つ目の「内的対話・自己理解の深化(Internal dialogue)」が取りあげられました。参加者は、「今いちばん大切にしていること」「最近心が動いた出来事」について考え、それぞれの思いを共有しました。努力が報われた経験や、映画を通して得た気づきを語る人、苦しさを抱えながらも前に進もうとする人もおり、内容は実にさまざまでした。 なかでも印象に残ったのは、ある修了生のお話です。その方はデザインの分野で働くなかで、再現性や商業性、言語化を求められる一方で、彫刻家であるご兄弟との対話を通じて、直感や感覚、心で味わうことの大切さを思い出したそうです。良いと感じるものを必ずしもすべて言葉に置き換える必要はなく、感覚的なものと言語化との間を往復することを心がけている、と
4 日前


第4回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 藤髙滉大 (東京大学大学院 工学系研究科 修士1年) 心地よい風が吹き、初夏の訪れを感じさせる5月12日。第4回ヤングセミナーが開催されました。 楽しみなお習字研修 今回は、アメリカの心理学者であるジョン・D・クランボルツが提唱した「キャリア理論」について学びました。彼が人々のキャリア(これは職業に限らず人生そのものを指します)を調査した結果、なんと生涯におけるキャリアの8割が「偶然の出来事」によって左右されていることが判明しました。ここでの偶然の出来事とは、予期せぬ人との出会いや、意図せず与えられた役職、転勤など、自分が思い描いた未来予想図にはなかった出来事を指しています。これは、キャリアというものが綿密な計画通りに実現されるわけではないことを示しています。 キャリアは偶然によって作られていくという事実をもとに、彼は、偶然を引き寄せる要因や、出会った偶然をチャンスに変えるためにどのような能力が重要になるかを論じています。具体的には、「好奇心」「継続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」の5つが、偶然の出会いに向き合う上で重要になる
5月19日


江戸観音巡り 第三日目レポート
人間塾第15期生 夏目朋空 (明治大学4年) 5月4日、江戸三十三観音巡り研修は最終日を迎えました。事前の雨予報から一転して太陽が顔を出す佳き日となり、塾生は1日目、2日目の疲れが残りながらも、最後まで歩き切る覚悟を持って巡拝開始地点の品川駅を出発しました。 午前中は高野山東京別院、道往寺、魚籃寺、済海寺を巡拝しました。初日から観音様の前で般若心経をお唱えし続けてきたため、最終日には皆の声がぴったりと揃い、より深く観音様と向き合うことができました。 観音様と向き合う 昼食後は東京タワーに向かって歩みを進め、増上寺、金地院を巡拝しました。増上寺では、観音様に参拝した後、宝物展示室を見学しました。台徳院殿霊廟模型や狩野一信の五百羅漢図など、当時の最高技術で作られた作品に触れ、過去の人々との繋がりを感じました。巡拝の終了地点は銀座でした。その理由は、人間塾のお習字研修の講師としてお世話になっている高橋珠翠先生の書展に足を運ぶためでした。 エネルギー充電中 今回、三日間で参拝した十六の観音様は、お姿や周囲の空間が全て異なり、それぞれの個性を感じました。私
5月12日


江戸観音巡り 第ニ日目レポート
人間塾第14期生 若林秀 (立教大学3年) 2026年5月3日、江戸三十三観音巡りは二日目を迎えました。この日は観音寺、瀧泉寺、品川寺、一心寺の計四ヶ寺を参拝をさせていただきました。観音寺ではご住職から、特攻隊と観音寺の深い関係のお話を皮切りに、人とのご縁と平穏な日常の尊さについてご法話をしていただきました。 貴重なご法話 陸海軍特別攻撃隊 (特攻隊)と観音寺の関係は、約70年前に特攻平和観音が観音寺へ遷座されたことに由来しています。特攻隊の英魂を祀るこの観音像は、お寺を開山された太田和尚と特攻隊の命名者である清水光美元海軍中将との間に生まれた不思議なご縁によって、観音寺に安置されるに至りました。私はこのお話を通して、仲野塾長が頻繁におっしゃっている「ご縁というのは私たちの予想もしなかった場所で繋がる」という言葉の意味を改めて実感しました。 身を清める またご住職は、先日テレビで見たウクライナからの避難民の言葉に深く心を打たれたそうです。それは、『日本に来て一番感動した事は、夜寝て起きたら朝になっていたことです。』という言葉でした。私はこのお話を
5月9日


江戸観音巡り 第一日目レポート
人間塾第14期生 岩元美樹 (津田塾大学3年) 5月2日、麗らかな陽気の中、江戸観音巡り研修の初日を迎えました。この研修では、江戸三十三観音霊場と呼ばれる都内の寺院を徒歩で巡ります。今年度は三日間で計十六ヶ寺を訪れ、初日は文京区を中心に定泉寺、浄心寺、大円寺、圓乗寺、護国寺、金乗院を訪れました。 暑さにも負けず 二番目に訪れた浄心寺では、ご住職のお話を通して「いのち」について改めて考える機会をいただきました。ご先祖様を二十代遡ると、二百万人以上ものいのちにつながるそうです。私たちは当たり前のように日々を過ごしていますが、その背景には数えきれないほどのご先祖様の存在があります。今ここに生きていることへの感謝や、ご先祖様に思いを馳せる時間の大切さを改めて実感したお話でした。 浄心寺にて また今回の観音巡りでは、同期の若林君とともにリーダーを務め、行程の計画から当日の進行まで、多くの役割を担わせていただきました。これまで私は何かの役割を任せていただいた時、最後までやり切りたいという思いから一人で抱え込んでしまうことがありました。 リーダー頑張ります
5月8日


第3回ヤングセミナーレポート
人間塾第12期生 伊藤壮司 (北里大学大学院薬学研究科修士1年) 去る4月30日、第3回ヤングセミナーが開催されました。今回のセミナーでは、5月2日から4日までの3日間にわたって開催される「江戸観音巡り研修」について、仲野塾長よりお話がありました。 観音巡りを前に 小豆島でのお遍路研修に代わって昨年度から開催されているこの観音巡り研修では、観世音菩薩を本尊として祀る東京都内の寺院を徒歩で巡拝します。観音様にお参りする際には、般若心経を塾生全員でお唱えします。セミナーでは、この般若心経についてお話をしていただきました。 皆で唱えてみよう 般若心経は仏教、特に大乗仏教の教えを端的にまとめた経典の一つで、この世の全てのもの(色)を実体のないもの(空)と見なす「色即是空」の考え方を根本に持っています。仲野塾長はこの考え方を紹介しながら、自分にある煩悩や欲を一度手放して自由になり、「空」となることで自分という存在をありのまま受け入れることの大切さを説いてくださいました。 お話の最後では塾長から、以前参加した黙想会で実際に「空」となった経験を分かち合っていた
5月8日


第2回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 森瑛一郎 (慶應義塾大学大学院1年) 去る4月25日、第2回ヤングセミナーが開催されました。今年度からは、修了生にも参加していただけるよう、月の後半のセミナーは土曜日に行われます。私も、修了生の方々とじっくり議論できるという期待に胸を膨らませながら、セミナーに臨みました。 修了生との議論 前半では、「人間塾での学びが導く6つのサイクル」というテーマで、仲野塾長が講義をしてくださいました。その中で塾長は、「人間塾は塾生が本音を言い合える場であり、その議論を通して自分の弱さや強さが自然と見えてくる」とおっしゃいました。また人間塾は、そのような自己理解をもとに、どのような道に進むべきか、そしてそれがどう社会の役に立つのかを考える場でもあります。これらの学びを通して我々は、人間塾の教えの一つである「恩送り」を実践していかなければなりません。 セミナーの後半では、自己理解を深めていく最初のステップとして、「最近の違和感は何ですか?」という問いについてグループで話し合いました。就職活動で感じた社会への違和感を述べた人もいれば、自分の中にある
5月1日


第1回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 岩元美樹 (津田塾大学3年) 4月16日、暖かな春の訪れとともに、今年度最初のヤングセミナーが開催されました。今回のセミナーでは、人間の持つ二つの側面について塾長からお話がありました。 笑顔でスタート 一つ目は、人間は人類全体の中では小さな存在であるということです。果てしなく広がる世界や、大きく壮大な歴史に目を向けたとき、一人の人間は砂漠の中の砂一粒よりも小さな存在であると考えられます。その一方で、一人の人間に焦点を当てると、その小さな存在の中にも、大きな存在でありたいという願いや限りない可能性が秘められています。これが人間の持つ二つ目の側面です。 マクロで見るか、ミクロで見るかによって相反する捉え方ができますが、微小な自分も、途方のない可能性を持った自分も、どちらも変わらぬ自分自身です。砂がなければ砂漠が存在しないように、たとえ小さな自分であっても、その一つひとつが社会を形作る大切な一部なのです。 人間塾の通過儀礼とは 私は約1ヶ月前、カンボジアで多くの子ども達と触れ合う機会がありました。言葉の通じない子ども達を前にして、
4月21日


第15回人間塾入塾式・始業式
人間塾第14期生 若林秀 (立教大学3年) 夏目君の誓いの言葉 2026年4月12日、第15回入塾式・始業式が執り行われました。雲一つない晴れやかな空の下、15期生である夏目朋空君が新たに入塾しました。入塾式は、新たな塾生を温かく迎え、また在塾生が決意を新たにする機会です。 12期生の再会 夏目君は誓いの言葉の中で、頂いた人間塾とのご縁に感謝を述べました。そして今後、自らの弱さや至らなさと徹底的に向き合い、答えのない問いに長い時間をかけて向き合い、自分なりの答えを見出していきたいと力強く宣言しました。 壺井専務理事の祝辞 また仲野塾長の式辞では、修了生である第2期生の小関さんと第10期生の末田さんからのメッセージをもとに、人間教育において目指す人物像についてお話しくださいました。末田さんは、楽な道ではなくあえて苦労する道を選ぶことの大切さをメッセージに込めて下さました。また小関さんは、世のため人のために自分の力をどう使うか日夜考えながら仕事に向き合っているとメッセージの中で仰っていました。 藤髙君の歓迎の言葉 このお二人のメッセージから、塾長は
4月20日


2026年度 事前研修
人間塾第14期生 藤髙滉大 (東京大学大学院修士1年) 4月5日、今年度最初の活動である事前研修が行われました。事前研修とは新入塾生である15期生のために、人間塾で大切にしている理念を共有して、一日も早く活動に馴染んで学びを深めていけるよう実施される研修です。 みんなで昼食 午前中はお互いの自己紹介に加え、在塾生がざっくばらんに新入塾生の質問に答える時間が設けられました。午後からは、人間塾での学びの根幹をなす内容が詰まった「人間塾ノオト」を用いて研修が進められました。人間塾ノオトには、「あなたはどんなことをするために、この世界に生まれてきたと思いますか」「あなたの人生にとって、将来就く仕事は、収入以外にどんな意味を持っていますか」「社会に貢献し、他の人を幸せにできる、あなただけの能力は何だと思いますか」など、10の質問が書いてあり、塾生はそれぞれの質問に対する自分の回答を発表し合いました。新入塾生は、自身の答えに対して塾長や塾生から質問が投げかけられ、自分では気づかなかった視点や新たな考え方に出会っており、驚きつつも考えを深めることを楽しんでいる
4月16日


第14回人間塾修了式
人間塾第14期生 藤髙滉大 (中央大学4年) 3月8日、温かな日差しの中で第14回人間塾修了式が挙行されました。塾生の保護者様や役員の皆様にもお集まりいただき、塾生たちは一年間の学びを胸に式に臨みました。 込み上げる思い 人間塾の修了式で修了生たちは、修了証書の代わりに自分だけの書をいただきます。仲野塾長が悩みに悩み抜いて言葉を選び、したためてくださった書には、各々の塾生生活やこれからの生きる道が表されています。修了生はその言葉に込められた想いを塾長から直接語っていただきながら、書を受け取ります。 今年度の修了生である私は、塾長から「伏久者飛必髙(伏すこと久しき者、飛ぶこと必ず髙し)」というお言葉をいただきました。この言葉には「じっと伏して長く鍛錬を重ねた者は、飛ぶときが来れば必ず高く飛ぶ」という意味があり、さらに「髙」の字は私の名字と同じ漢字でもあります。 授与の際、塾長は「初めて君に会ったとき、無限の可能性を秘めながらも、自分の能力を小さな世界に閉じ込めている人物だと感じた」というお言葉とともに書を手渡してくださいました。私はこの言葉を聞いて
3月13日


第24回ヤングセミナーレポート
人間塾第14期生 坂本周悟 (横浜国立大学4年) 去る3月5日、今年度最後となるヤングセミナーが開催されました。年度の締めくくりということもあり、少し寂しさが漂う中でのスタートとなりました。 今回のテーマは、道元禅師が説いた「心身脱落」という考え方です。この言葉は、自我意識を捨て去ることが悟りを開くのに必要である、という意味を持っています。 モノマネに大爆笑 塾長はこれを角砂糖に例え、現代の私たちは人とこすれ合って角が削れる度に修復して元の角砂糖に戻ろうとするが、心身脱落とはお湯のなかに砂糖を溶かすようなものだと語られました。「ここまで」が私という自我の存在に固執せず、どこまで行っても自分であり、同時に自分ではないような感覚。それが心身脱落だそうです。 ある塾生が、「自分の考えと他者のそれがぶつかり合い、本当の自分が何を考えているのかわからなくなって怖くなる」と述べたのに対し、塾長は「それは自我が、自我の喪失を怖がっている状態だ」と指摘されました。 もちろん、自我を完全に捨てることは簡単ではありません。お湯に溶ける角砂糖に近づくためには、まずは自
3月10日


まとめ合宿第3日目
人間塾第14期生 森瑛一郎 (慶應義塾大学4年) 去る2月23日、いよいよまとめ合宿の最終日を迎えました。この日は昨日に引き続き机を円形に並べ、自分の意見や決意をリレー形式で分かち合いました。塾生一人ひとりの言葉が中央に集まり、一つの「言霊」になるのだと塾長はおっしゃいました。 自然に囲まれすっきり! 3日間、自然豊かな環境でじっくり過ごした塾生たちは、それぞれに確かな学びを得ていました。かつては否定的に捉えていた過去の経験を、今では「それがあってよかった」と振り返る者もいれば、難しく考える前にまず行動してみようと決意した者もいました。中でも私が強く印象に残っているのは、ある塾生が「自分にかけてほしい言葉を、自分で自分にかけてあげる」と話していたことです。皆さんはどんな言葉を自分にかけてあげたいですか? 私は「頑張ったね」という言葉を、自分にかけてあげたいです。私はこれまで、ありのままの自分をつい否定し、その悔しさを原動力にして、一歩ずつ理想とする自分に近づこうとしてきました。できない自分を誰にも見せたくなくて、基本的に誰にも相談せず抱え込んでき
3月3日


まとめ合宿第2日目
人間塾第14期生 若林秀 (立教大学2年) 去る2月22日、まとめ合宿は2日目を迎えました。塾生は不二聖心の大自然の中に身を置き、己と深く向き合いました。 「今,ここ」に向き合う この日のセッションでは、仲野塾長から「実存的」に自分を見つめることについてお話をしていただきました。「実存的人間観」とは、オーストリアの精神科医・心理学者であるヴィクター・フランクルが提唱した考え方であり、過去や未来に固執するのではなく「今、ここ」に在る自分と向き合うことを指します。 実存的な観点から自分を見つめた時、塾生の中には自らの生きる意味を根底から問い直さざるを得ず打ちひしがれる者や、情熱の向かう先を模索する者など、多種多様な反応が見られました。人生の意味とは生きていく中で時として変化するものです。だからこそ、私たちは「今、この瞬間」をどう生きるかを真剣に考え、行動に移さなければいけません。 またフランクルは、自分の人生との向き合い方についてもある考えを遺しています。多くの人は自分の人生を前にして、自分の人生の意味について問いかけます。しかし、フランクルはそう
3月3日
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