第一回目東京講演会レポート
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第12期生 伊藤壮司
(北里大学大学院修士課程1年)
去る6月7日、人間塾・第一回東京講演会がビジョンセンター市ヶ谷にて開催されました。初めての会場にも関わらず多くの参加者が集い、会場内は終始和やかな空気に包まれていました。

今年度の塾長講演会のテーマは、「ゆるぎない自分で生きる〜風の時代の人生行路を考える〜」です。「風の時代」とは、西洋占星術において精神性に価値が置かれる時代のことを指し、現代社会は2024年からこの時代に突入したと言われています。今回はそれを踏まえた上で、風の時代における「キャリア」について仲野塾長よりご講話をいただきました。

講演の中で、塾長は「計画的偶発性理論」というキャリア理論を紹介してくださいました。この理論では、予期せぬ偶発的な出来事がキャリアに大きな影響を与えると考えます。すなわち、私たちの新しいキャリアは人生の中で遭遇する「偶然の出来事」に対して柔軟に対応することで開かれるのです。そして、この偶然の出来事を意味あるものにするためには、「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」の五つの特性に基づいた積極的な行動が必要であるというものです。
その後、塾長は「コンステレーション」というユング心理学における概念を紹介してくださいました。これは一見無関係に見える複数の事象が、ある種の意味を持って関連し合っている状態のことを指します。すなわち、生きていく中で私達に起きる全ての出来事を繋いでいくとそこには意味があり、どのような意味があったのかは後になって初めて分かるというものです。そしてこれらの出来事との出会いもまた偶然の産物であることが多いのです。

風の時代に突入し、変化や流動性が求められる社会において、偶発的な出来事を大切にする生き方は私たちを想像もしないような新しいキャリアへと導く可能性を秘めています。その上で自分自身を振り返ってみると、上記の五つの行動特性のうち、私には「楽観性」が大きく不足していることに気づきました。具体的には、私は将来のことを考え心配し過ぎるあまり、人生における様々な出来事を狭い見識の中で恣意的に繋いで、今の自分が願っている通りの未来を描こうとする傾向があります。
しかしこの風の時代において、このような束縛された考え方では、自分に開かれているであろう未知のキャリアを歩むことはできません。己の弱さと向き合いながら広い視野で物事を見つめ、常に開かれた自分でいることを意識して毎日を過ごしていこうと気持ちを新たにする講演会となりました。



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