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第24回ヤングセミナーレポート

  • 3月10日
  • 読了時間: 2分

人間塾第14期生 坂本周悟

(横浜国立大学4年)


去る3月5日、今年度最後となるヤングセミナーが開催されました。年度の締めくくりということもあり、少し寂しさが漂う中でのスタートとなりました。


今回のテーマは、道元禅師が説いた「心身脱落」という考え方です。この言葉は、自我意識を捨て去ることが悟りを開くのに必要である、という意味を持っています。



モノマネに大爆笑
モノマネに大爆笑

塾長はこれを角砂糖に例え、現代の私たちは人とこすれ合って角が削れる度に修復して元の角砂糖に戻ろうとするが、心身脱落とはお湯のなかに砂糖を溶かすようなものだと語られました。「ここまで」が私という自我の存在に固執せず、どこまで行っても自分であり、同時に自分ではないような感覚。それが心身脱落だそうです。


ある塾生が、「自分の考えと他者のそれがぶつかり合い、本当の自分が何を考えているのかわからなくなって怖くなる」と述べたのに対し、塾長は「それは自我が、自我の喪失を怖がっている状態だ」と指摘されました。


もちろん、自我を完全に捨てることは簡単ではありません。お湯に溶ける角砂糖に近づくためには、まずは自分の自我に気づいてそれを受け入れ、自我意識の輪郭を大きくしたり、薄くしたりしていく過程が大切だと語られました。


自我を知覚するには、自分にとっての当たり前に気づく必要があるため、非常に難しいことだと感じます。だからこそ、慌ただしい現代社会の中では、落ち着いて自分と向き合う時間が必要なのだと私は考えました。


最後まで真剣に
最後まで真剣に

また塾長は、道元の考え方が、アウシュビッツからの生還者である精神分析学者フランクルの「実存的人間観」という思想や、「自分を愛するように隣人を愛せ」というキリスト教の教えに通じるものがあるとおっしゃいました。


時代や宗教が異なっても、真理は一つの方向を指し示しているのではないかと、考えさせられる時間となりました。

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